一裁ち一裁ち、一針一針をつないで百年

1922(大正11)年、アダムスの前身である吉田屋洋服店が東京・四谷箪笥町(現在の新宿区四谷三栄町)で産声を上げました。翌年の関東大震災によって被災し、小倉・江南町に移転。以来、創業者で吉田勲の父・吉田一三郎は、手縫いにこだわり妥協のない一着を作り続けて大正〜昭和を歩んでまいりました。

一三郎の教え「一裁ち一裁ち、一針一針、隅々にまでこだわってお客さまの満足いくものを」を礎(いしずえ)に、昭和〜平成〜令和の激動の時代を乗り越えてまいりました。とくに宣伝もせずに100年も続けられましたのは、お客さまの真の満足を一着一着の中に封じ込めて信頼関係を築いたこと、更にその先のお客さまのご紹介をいただいたこと、熟練の職人たちに支えられたことなど、多くの方々のご厚情の賜物です。心から感謝申し上げます。

アダムスは105周年、110周年に向け、これからも歩み続けます。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようよろしくお願いいたします。

令和4年、創業100年周年を迎えたビスポークテーラー、歴史が培った本物のフルオーダースーツ体験

「Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)」や「Loropiana(ロロピアーナ)」、「Canonico(カノニコ)」など世界に名だたる高級服地のフルオーダースーツ。お客さまそれぞれの体型や身体のくせ、着用シーン、お仕事の内容などを考慮しながら、型紙を起こし、仮縫いを経て、職人がひと針ひと針進めて一着を仕上げます。アダムスは、パターンオーダーやイージーオーダーで物足りない、スーツ上級者のお客さまにご支持をいただいている北九州・小倉の「真のビスポーク・テーラー」です。

当店の一番人気はエルメネジルド・ゼニア。なかでも「ミルミル14(14 Milmil 14)」や「ミルミル15(15 Milmil 15)」と呼ばれる、最高級生地でのお仕立てを希望されるお客さまが増えています。類を見ないスムーズな手触りや独特の張り、仕立て上がりのシルエットの艶やかさなど、見る人が誰もが羨む名生地です。せっかくの超高級生地を、パターンオーダーやイージーオーダーで済ませるのはもったいない。アダムスでは腕のいい手縫い職人を確保し、仮縫いなど丁寧な仕上げを経ることで、素晴らしい生地を素晴らしい仕上がりのスーツに仕立てます。

フルオーダースーツ: 20万円〜

納期約1カ月

ビスポークテーラー「アダムス」のスーツができるまで

生地選び
膨大な生地の中からお好みの一枚を選んで頂きます。

採寸
完全なフィット感のために全身を計測します。

地伸し
事前に生地をしっかり縮めて歪みを正します。

型紙制作
生地を裁断するための設計図となる型紙を作成します。

カッティング
パーツごとに生地をカットしていきます。

切りびつけ
左右対称に生地を重ね、しつけ糸で大まかに縫っていきます。

芯地作成
裏側に芯地を縫いつけ、立体的に加工していきます。

アイロニング
芯地とともにアイロンで立体的に形成していきます。

仮縫い
いったん着用し全体のフィット感をチェックします。

付属品制作
ポケットのフラップや玉縁など細かなパーツをつくっていきます。

中縫い
仮縫いの修正と共に付属品などを取り付けます。

完成
仮縫い、中縫いを経てぴったりフィットしたスーツを仕上げます。

お客さまの声

Testimonials

ウインドウペイン柄の個性的なスーツに

工務店経営 Kさん

仕事は全国チェーンのお弁当屋さんの店舗開発が中心です。他に、中国やシンガポール、フィリピンの開発物件も抱えていますので、海外も飛び回っていて、ほとんど北九州にいないのが現状です。

仕事柄ほぼ毎日スーツなので、そろそろスーツを新調しようと吉田さんに相談したところ、まっさきにこの大柄のウィンドウペインの生地を見せられました。わたしも通り一遍ではない、ちょっと違った生地が好みだったので、「吉田さんは、私の個性や好みをよく分かってるなあ」と感心したのを覚えています。ぶら下がりの既製品ではなかなか見かけない柄ですが、ビジネスでもそんなに浮いた感じもしないし、客先でもオーダーであることにすぐに気づいてもらえて、とても気に入っています。

わたしはもともと胸板が大きくて、幅に合わせると袖丈や着丈が全く合わず、以前からオーダーのスーツを作ってきました。これまで作ってきたスーツとアダムスさんとの大きな違いは「丁寧さ」です。これまでは展示会等のイベントで流れ作業的につくってきたので、小さくこだわることができませんでし
たが、アダムスさんでは細かな打ち合わせを重ねて、納得が行くものができました。

左右非対称の体型を完璧にカバー

内科医師 Kさん

私は博多生まれの博多育ちなんですが、平成15年に友人の医院を引き継ぐかたちで行橋へ来ました。その後平成21年に現在の行橋駅前通りに医院を新築移転しました。ちょうどその頃、吉田さんがライオンズクラブ国際協会337-A地区の副地区ガバナーをされているころで、何かの式典で初めてお会いしました。

普段はもちろん白衣で仕事をしていますから、スーツを着るのは医師会や同窓会などのフォーマルな場合が多いのですが、それまで着ていた既製品のスーツでは、腕の長さや肩の形などが微妙に合っていませんでした。既製品では腕をあげると窮屈な感じがあったんですが、作ってもらったスーツは全くそんな感じがなくて、体を動かすのがほんとうに楽なんです。スーツがカラダにフィットするとスーツがすごく軽く感じます。その感覚を知ってからは既製品のスーツに袖を通すことが無くなりました。私は左右の腕の長さも違い、左肩が少し下がっててしかも猫背気味なんですが、それらをすべてカバーできる仮縫い付きのフルオーダーは安心ですね。

合計5着ほど作っていただきましたが、一番最近は白い麻の生地でスーツを作りました。これはコーディネートも難しいし、着ていく場面も限られますが、こういうこだわりを表現できるのもフルオーダーならではで
すね。ボルサリーノ帽とコンビのシューズでキメています。

よくある質問

F.A.Q.

  • 予算は?
    仮縫い付きのパターンオーダーで9万8千円のものをまずはお勧めしています。生地選びやディテールの違いで多少追加もありますが、通常この金額で仮縫いまではできません。オーダースーツに慣れ親しんだ方でしたら、フルオーダーの20万円程度のものがお勧めです。シルエットやディテールまで完全にこだわることができます。
  • 仮縫いは必要?
    一度の採寸だけでお客さまのサイズや身体的特徴など、すべてを把握することは難しく、ジャストフィットのスーツにはほど遠いものになります。「良いスーツですね」とまわりの人たちから言われるような、身体にピッタリと合ったワンランク上のスーツをご希望でしたら「仮縫い付きのオーダースーツ」をおすすめします。
  • 何日くらいでできる?
    4週間から6週間ででき上がります。行事を控えたオーダーでしたら早めにご相談ください。
  • 生地選びは?
    パンチ(10センチ角程度の生地)見本だけではイメージしづらいので、まずは当店の在庫生地約800種類から羽織っていただいて全体的なイメージを掴んで頂きます。その後、数千種類のパンチ見本から柄や素材のお好みのものを、ご予算に合わせてお選びください。
  • 大きいサイズの場合の追加料金は?
    一般的にはB体までは基本料金で対応できます。恰幅のいい方など生地が多めに必要な場合追加料金をいただくことがあります。
  • 「オーダースーツ」って聞くとおじさんスーツのイメージ?
    今現在はスリムなシルエットがトレンドです。また定番の三つボタン段返りやダブルなど、パターンオーダーでもフルオーダーでもお好みに仕上げることができます。
  • いつまでも古臭くならないデザインは?
    トレンドを追ってしまうとどうしても数年後に古臭く感じてしまいます。スーツの定番といえば、三つボタン段返りや2つボタンでしょう。それもスリムになりすぎず、適度なタイト感のあるものがお勧めです。
  • 手入れの仕方は?
    着用後は丁寧にブラッシングして、一日でついたホコリやチリを払い落としてください。毎日着るのではなく、数日間をあけて着るようにもしてください。原則的にクリーニングにはあまり出さないようにお勧めしています。
  • クリーニングはNG?
    ドライクリーニングは、石油系の溶剤でスーツを洗います。どんなにいい生地でも、何度も溶剤にさらされるとあっという間にくたびれてしまいます。シルエットも崩れる場合がありますので、ワンシーズンに一回程度で済むよう、なるべく汚さないように心がけましょう。
  • 気に入ってるデザインのスーツを持って行ってもいい?
    もちろんOKです。お気に入りのディテールなど、そのポイントをさらに追求して、よりフィッティングして、長く愛着を持っていただけるスーツをお作りいたします。
  • 太ってしまったら?痩せてしまったら?
    男性のサイズで大きく変わるのはほとんどがウエストのサイズです。数センチ以内ならば「出し」も「詰め」ももちろん可能ですが、アジャスター付きのパンツにすることも出来ます。

令和時代のダンディズム

Dandyism in Reiwa Era

弊社は1922(大正11)年の創業以来、ダンディズムを追求する北九州・小倉のテーラーとして存在感を発揮してきました。時代は、昭和〜平成〜令和と移り変わり、「男性らしさ」はその時代ごとに変化を遂げてきました。令和となった今、男性性や女性性を強く求める姿は場合によってはタブー視され、ノンジェンダーやLGBTといった言葉が、何気ない会話のなかにも当たり前に登場する時代でもあります。

スーツに求められるニーズもその時代ごとに姿を変え、現代では家庭で洗濯できるスーツやノンアイロンなど、スタイルよりも利便性・機能性が重視される傾向にあります。

しかし、伝統的な製法で作られる高級スーツでありながら、現代的な機能性やエッセンスを盛り込むことは十分に可能です。真に体にフィットしたスーツは動きやすく着崩れがしにくい。素材にこだわればシワの入り方すらかっこよく決まるものでもあります。服選びは楽な方へ楽な方へ、当たり障りのないものへとなりがちですが、アダムスは「令和時代のダンディズム」として、本当に動きやすいフルオーダースーツでこそ、時代に沿った男らしさを表現できるものと断言します。

【無料サンプル】

15 MilMil 15の素晴らしさを感じてみませんか?

Ermenegildo Zegna “15 MilMil 15”のサンプル生地を無料でお送りします。本物の手触りをお確かめください。

スーツ市場は、生産現場の海外拠点化や合理化が進み、チェーン店が低廉な商品を供給するようになった影響で、腕のいい手縫い職人がどんどん減っています。一方で、生産量が限られるイタリア原産の最高級生地は、後進国の超富裕層の台頭によって日本への流通量が減り始めています。
素晴らしい生地は、熟練の手縫い職人でなければその良さを引き出すことができません。お客さまに100%満足いただける「ビスポーク・テーラー」として、職人確保はもちろんのこと、超高級生地の確保にも努めています。

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    お客さま情報は必要最低限の人員により管理され、特にご承諾のない限り、第三者には開示いたしません。

    オーダースーツにご興味がありましたら、ぜひ「アダムス」にお越しください。

    イージーオーダーやサイズオーダーと呼ばれるテーラーメードとフルオーダーとの違い、職人の手縫いの技、超高級生地の手触りなどをご案内させていただきます。フルオーダースーツの世界を、ぜひご自身の目で実感してください。
    来店のタイミングなども、上記フォームからお知らせいただけますと助かります。

    アクセス

    Access

    株式会社 アダムス
    福岡県北九州市小倉北区江南町4−2
    営業時間 : 10:00~19:00
    電話 : 093-921-4129 ‎

    車でお越しの方へ
    国道三号線三萩野交差点近くの「ローソン江南町西店」と「大丸タクシー」の間の道を入り、約50メートル。
    ※駐車場は店舗の正面になります。

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